香菜

あかん…全然お客さんの指名取れへん…。

麻理恵

どうしたん?凹んでるみたいやけど…

香菜

麻理恵さん!
お客さんからの指名取る方法教えて下さい!
最近指名がなくて、何が悪いのかわからへんのです。

麻理恵

そないな悩みか。
素朴な疑問やけども、香菜ちゃん、普段どんな接客してはるの?

香菜

んー、たとえばお客さんのお仕事聞いたりとか、普段どうやって過ごしとるんとか…
あと趣味はあるんかとか…。
とにかくそんなこと聞いてるんですが、会話が続かへんのです…。

麻理恵

アカン、ぜんぜんアカンわ香菜ちゃん。
そんなんじゃお客さんからの指名もないで。

香菜

うっ。ズバッと言わんといて下さい…。
麻理恵さんは普段どないにして指名取ってるんです。

麻理恵

そうやね…まず最初のアプローチは香菜ちゃんとほとんど変わらへんよ。
でもそこから話をどんどん広げていくんや。
そうやな、たとえば仕事について聞いたら具体的に質問したり、普段行ってるお店を聞いたんやったら『めっちゃ行きたい!どんなメニューあるんですか?』って掘り下げたり…。
聞いて終わらせただけじゃアカンよ。

香菜

話を掘り下げるんが大切なんですね。
私そこまで考えとりませんでした…。
いつも『そうなんですね』とか『凄いですね』とか、そんな返事ばっかしとるし、もっとがんばります。

麻理恵

でも話を掘り下げていくだけやったら、お客さんとの会話も続かんよ。
もちろん話を聞いてもらいたいお客さんもおるんやけど、時々褒めることも大切なんよ。

香菜

褒めるんですか?

麻理恵

そう、褒める。
そうやね、たとえばお客さんが会社員やったら『お仕事頑張ってる人って格好ええです!』みたいにね。
褒められて嫌な顔する人っておらへんやろ?それに褒めてもらったら気分も良くなるやんか。
お客さんに気持ちええ気分で帰ってもらうんが一番やし、今後の指名にも繋がるんや。

香菜

なるほど!逆にこれはアカンていうことってありますか?

麻理恵

絶対に嫌味やネガティブなことは言うたらアカンよ。
これはどんな場合であってもや。
自分いきなり嫌味や後ろ向きなこと言われたら嫌やろ?それはお客さんも同じことや。
キャバ嬢にはトークのセンスが求められるけど、これだけは絶対に言うたらあかんよ。

香菜

はい!言わんよう気をつけます。

麻理恵

あとは笑顔や、スマイルやで。常に笑顔でお客さんと接するんや。
そしたらお客さんと打ち解けやすいし、仲良うなれるで。
どんなお客さんにも笑顔で明るく接する。
それさえ守れば指名もどんどん取れる売れっ子になれるから頑張りや~。

お客様との距離を縮めて指名数アップを狙う

キャバ嬢が指名を沢山ゲットするためには、お客様との距離を縮めるのが第一条件です。
お客様は女の子とどれくらい近づけるかを考えています。
すぐに距離が近くなれば「もっと近くなりたい」と思うのは自然なことですよね。

逆に、なかなか距離が縮まらないと「ダメそうだから違う女の子にしよう」と思ってしまうのも当たり前なんです。
時々、狩猟民族のようにキャバ嬢を狙う男性もいますけど、ここをターゲットにすると指名数を増やすことはできませんよ。



お客様に距離感を感じさせないためには、会話テクニック営業スキルを身に付けないとダメ。

会話テクニックで言えば、例えば、男性の話にしっかりと反応をして、ちゃんと質問を返すことが大事です。
頷くだけなら誰でもできますよね。
会話の内容に合わせて表情も変えながら適切な言葉を選んで、会話を広げるために男性が答えたくなるような質問を投げかける、これが大事なテクニック。

実は営業スキルも同じで、いつも似たような文章だと相手も飽きてしまいます。
季節に合った話とか、あとは男性のお仕事や趣味などに合わせた内容を盛り込むようにしましょう。

そして、それを行えるのはお客様の管理ができているからこそ。
お客様の管理とは、それぞれの男性の情報をまとめておくことです。
営業スキルは才能というよりも努力の積み重ねで身に付くものですから、コツコツと自分を売り込んで指名数を稼ぎましょう!

スタッフを味方につけることで優遇されよう

お客様との距離を縮めるのと同時にやっておきたいのが、スタッフとの距離を縮める努力です。
スタッフというのは、ボーイや社員さんのこと。
特に営業中に各テーブルにつく女の子を決める役割を担っているスタッフを味方につけると、いいポジションを与えてくれることが多くなります。
スタッフさんも人間ですからね。
仲の良い女の子を贔屓したくなるのは自然の心理なんです。



スタッフを味方につけるには、普段からコミュニケーションを取っておくことが大事。
お客様に対する会話テクニックや営業スキルとも似てきますが、同じお店で働いているので、もしかしたらもう少し簡単かもしれません。

例えばですけど、ある程度の力を持っている人に相談に乗ってもらったりお食事に連れて行ってもらうというのは作戦の一つですね。
男性は相談してくる女の子が可愛く見えるもの。
「頼られてる」とも思ってくれるので、それに応えようと、太いお客様のテーブルにつかせてくれたりするんです。

スタッフに相談したり愚痴をこぼす時でも、誰かの悪口を言うのはNGですよ。
他の女の子を貶めようとすると、かえって信用を失ってしまいます。
肉体関係を持つのも絶対にNG。
適度な距離を保ちつつ近づくのがコツです。

特に京都・祇園エリアのお店は条件もいいキャバクラが多いので、強者の女性が全国から集まります。
それに勝つためにはスタッフを味方につけることは欠かせません。